今回はPBRについて…
PBRとは株価純資産倍率のこと
PBR(株価純資産倍率) = 株価 ÷ 一株あたり純資産
株価は市場により形成されます。
業績や資産、景気や為替の影響を踏まえ、
投資家のニーズ(売りたい金額と買いたい金額の均衡)
で株価が形成されます。
一方、一株あたり純資産は
純資産を発行済株式総数で割って求めます。
これには投資家(人間)の思惑は入らず機械的に算出されます。
※純資産=総資産ー負債
PBRは株価が1株あたり純資産の何倍かを表すか示すもので、
PBRが低くなるほど、株価が割安とみられます。
もし、PBRが1倍未満の状態でその会社が解散したとき、純資産を株主に分配すれば、
株価を上回る金額が戻ってくることになります。
そのため、
PBRが1倍以上なら割高、
PBRが1倍未満なら割安という風に
見ることもできますが、一概にそうとはいい切れない場合もあります。
PBRが高い理由
PBRが高い理由
①将来性を見込まれている銘柄
②純資産が減ってしまった銘柄
③なじみのある銘柄
①将来性を見込まれている銘柄
①の例は今は情報・通信業関係の銘柄や任天堂(7974)が挙げられそうです。
情報・通信業はPBRが高い銘柄が多く、近年はその傾向が強くなっています。
そう簡単に傾かないだろうと期待されているのかもしれません。
②純資産が減ってしまった銘柄
②の例ではペッパーフードサービス(3053)が挙げられると思います。
いきなり!ステーキの不調で業績が振るわず苦しんでいます。
PBRを大きく上げてしまっていると考えられるニャ
③なじみのある銘柄
③の例は飲食業などのサービス業などが挙げられます。
リンガーハット(8200)やガストで有名なすかいらーく(3197)
すき家で有名なゼンショーホールディングス(7550)
などは執筆時点で2.7倍以上の高倍率です。
普段からよく名前を聞く銘柄なので、注目する
投資家の方も多いので株価が過熱しやすい傾向にあるのかもしれません。
魅力的で買われやすい傾向にあるのかもしれないニャ
今後はPBRを参考にして買うニャー
PBRが低い理由
PBRが低い理由
①期待されていない銘柄
②ネガティブニュースで悲観的になり、売りが先行している銘柄
③銀行業
①期待されていない銘柄
鉱業、鉄鋼関係の銘柄はPBRが低い傾向にあります。
日本での期待が薄いことなどがあるのかもしれないね
②ネガティブニュースで悲観的になり、売りが先行している銘柄
日産自動車 (7201)、井筒屋 (8260)など
ネガティブニュースが報じられ株価を大きく下げていると言えそうです。
マイナスのイメージがついたことで実際の売り上げにも影響していきそう…
③銀行業
銀行業は全般的にPBRが極端に低い傾向にあります。
諸説ありますが、銀行が利益をだすとしたらお金を貸して金利で儲けることにありますが、
その貸し出し金利が低金利で利益をあまり上げることができないのでは?
銀行業の成長があまり望めなさそう
という思惑が株価を引き下げ、
PBRが低くなっているが原因の一つだと考えられます。